2024年9月に発表された基準地価では、福島県白河市における地価の最新動向が示されました。今回は、2024年7月時点での白河市の地価動向を詳しく検証し、市内で地価が上昇・下落した地域の特徴や背景についても解説します。
基準地価トップ5ランキング
まず、白河市で地価が高いエリアのトップ5は以下の通りです。前回の順位と比べても変動はなく、安定した地価を保っています。
第1位 新白河3丁目141番 62,800円/㎡(20万円/坪) ±0.00%
第2位 大手町6番4外 45,300円/㎡(14万円/坪) ±0.00%
第3位 南町12番 34,000円/㎡(11万円/坪) +0.89%
第4位 立石5番3外 32,000円/㎡(10万円/坪) +0.94%
第5位 古高山2番230 30,400円/㎡(10万円/坪) +0.33%
地価の高いエリアとして新白河3丁目や大手町が安定して上位にランクインしている背景には、JR東北本線の新白河駅に近く、アクセスの良さが評価されている点が考えられます。また、周辺には商業施設や公共施設も整備されており、生活利便性が高いことが影響していると見られます。
上昇率トップ3
2024年の基準地価で上昇が見られたエリアはわずか3地点です。以下が上昇率トップ3の詳細です
第1位 立石5番3外 32,000円/㎡(10万円/坪) +0.94%
第2位 南町12番 34,000円/㎡(11万円/坪) +0.89%
第3位 古高山2番230 30,400円/㎡(10万円/坪) +0.33%
特に「立石5番3外」と「南町12番」のエリアは、近年都市部からの移住者の増加や地域の開発が進んでいるエリアで、商業エリアへのアクセスが比較的良い立地です。こうした立地の良さや、周辺のインフラ整備による影響が地価上昇の要因と考えられます。また、基準地価で上昇が確認されたのは2021年以来となり、長く横ばい状態が続いていた白河市でも、ようやく不動産市場が回復傾向にあることがうかがえます。
下落率トップ5
一方で、地価が下落したエリアも見られました。下落率トップ5は以下の通りです。
第1位 東下野出島字宮川80番1外 5,100円/㎡(1万円/坪) -1.16%
第2位 表郷金山字荒屋10番 8,700円/㎡(2万円/坪) -1.02%
第3位 表郷八幡字宮下53番1 6,200円/㎡(2万円/坪) -0.958%
第4位 丸小山1番38 20,700円/㎡(6万円/坪) -0.956%
第5位 東釜子字本町35番 11,000円/㎡(3万円/坪) -0.90%
これらの地域では、公共交通機関へのアクセスの難しさや、商業施設への距離などから利便性が低いことが地価に影響していると考えられます。特に「表郷金山字荒屋10番」は前回のトップ5圏外からのランクインで、比較的地価が低い地域の中でさらに下落傾向が続いていることが分かります。
また、これらの地域の多くは住宅よりも農地や山林が占める割合が高く、宅地としての利用価値が少ないことも要因の一つです。地方都市においては、都市部との人口移動や少子高齢化の影響を受けやすく、こうした地域の地価は比較的下がりやすい傾向にあることがうかがえます。
総評
今回の調査で分かったように、福島県白河市では、一部のエリアで上昇傾向が見られるものの、全体としては地価が横ばいもしくは下落傾向にあります。特に新白河や大手町など、交通アクセスや商業施設が充実しているエリアが安定している一方、郊外では地価の下落が進行しています。
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