田畑を売る場合の注意

こんばんは、不動産プラザの前場です。

東広島市は元々田園地帯です。酒処西条は江戸時代から有名なのですが、それも良い米が採れるからなのです。売却のご相談の中で、相続した田んぼを売りたいという要望があります。特に最近は耕作放棄地も多く一見雑種地のような持て余した土地を売りたくなるのはよくわかります。

今日は、田畑を売る際の注意点を述べたいと思います。

1.都市計画には要注意

東広島はその市域の90％以上が市街化調整区域という原則建物が建てれない区域に当たります。さらには地目が田や畑の場合、建物が建てれないだけでなく、農業委員会の許可が取れなければ所有権移転自体ができません。農業委員会の許可は、補助整備地域でないこと、6メートル幅の道路が市街地から伸びていること、近隣に一定数の住宅があることなど、厳しい要件があり隣の田んぼが売れたから、ここも売れるというわけではありません。

2.近隣相場に惑わされないように

よく、隣の土地は坪20万で販売しているから、この田んぼも坪20万じゃないと、、、と言われる方がいますが、そうとも言えません。その住宅用土地が坪20万円なのは、土を盛り切りし、排水路を整備し、擁壁を備え、上下水道を引き込み、道路を引き込んでいるから坪20万なのです。田んぼは一枚大体300坪ほどですが、そこを住宅用土地に仕上げるには上記の工事代、道路の面積の減歩、販売経費を差し引いた値段が、その土地の価値となります。工事の規模によっても上下しますが坪20万の住宅用土地を仕上げるための田んぼは坪3〜5万円といったとこでしょうか。

田んぼの売却も中々難儀なのです。

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