「早く実家を処分したいのに、なかなか売れない…」
空き家となった実家を中古住宅として売りに出しているが、なかなか売れずに困っているといったケースは珍しくありません。
実家の売却がうまくいかないと焦ってしまいがちですが、そんな時こそ焦らず、落ち着いて原因や対処法を考えることが大切です。
今回は、実家が売れない原因や売れないまま放置しておくことのリスク、対処法などをご紹介します。
現在実家が売れずに悩んでいる方はもちろん、これから実家を売りに出そうと考えている方も、ぜひご覧ください。
早く処分したいのに実家が売れない原因とは?
実家が売れない原因は様々で、複数の原因が重なって売却に不利に働いている可能性もあります。
最終的に実家の売却を成功させるためにも、まずは実家が売れなくなっている原因を突き止めることが重要です。
家が古すぎる
実家が長年の間に古くなっていることは、売却するにあたって最も大きな障害となると言っても過言ではありません。
誰しもがなるべく新しく綺麗な家に住みたいと考えるため、どうしても築年数の経過している家は買い手が遠ざかってしまいがちです。
また、古い家はリノベーションが必要になる可能性が高く、買い手にとっては追加の投資が必要になるため、購入のハードルが上がってしまいます。
こうした問題に対処するには、売りに出す前にリノベーションを行うか、価格を調整して、物件の魅力を高める必要があります。
立地の不利
家の立地が不便である場合、例えば学校や駅から遠い、日当たりが悪いなどの問題は、売却のしやすさに大きな影響を与えます。
立地の問題は解決が難しいため、価格を調整したり、自然環境が豊かであるなどといったその他の魅力を前面に出したりして、買い手の関心を引くことが重要です。
再建築不可の問題
再建築不可物件は、新たに建築ができないため、買い手にとって魅力が薄れます。
このような物件は、土地自体の価値を強調するか、特定のニーズを持つ買い手を見つけることが重要です。
例えば、農業用地としての利用や、特殊な用途に適した土地としての価値をアピールすることが考えられます。
高すぎる価格設定
売却物件の価格設定が市場価値を大きく上回っている場合、買い手は敬遠します。
適切な価格設定は、不動産市場の動向を理解し、専門家の意見を参考にすることで決定するべきです。
また、売り出しのタイミングも重要で、市場の需要が高い時期に合わせることで、より良い結果が期待できます。
内見時の印象の悪さ
内見時の印象は、物件の売却に大きな影響を与えます。
清潔で整理整頓された状態で内見を迎えること、売主としての適切な対応を心がけることが重要です。
物件の魅力を最大限に引き出すためには、細部にわたる注意が必要です。
空き家を放置することのリスク
1.資産価値の低下
空き家は、換気や修繕が行われないため、急速に老朽化が進みます。
これにより、資産価値が大幅に下がるリスクがあります。
この問題に対処するためには、定期的なメンテナンスや、必要に応じた修繕を行うことが重要です。
また、売却を検討する場合は、早めの行動が資産価値の低下を防ぐ鍵となります。
2.近隣トラブルの発生
空き家は、見た目の悪化や不審者の出入りなど、近隣住民とのトラブルの原因になりがちです。
これらの問題を避けるためには、定期的な清掃や管理を行い、近隣住民とのコミュニケーションを保つことが重要です。
また、空き家のセキュリティ対策を強化することで、不審者の侵入を防ぐことも有効です。
3.老朽化によるリスク
空き家の老朽化は、倒壊の危険性を高めるだけでなく、法的な問題を引き起こす可能性もあります。
特に、「特定空き家」に指定されると、税金面での不利益や、是正措置の義務が生じます。
これを避けるためには、定期的な点検と必要に応じた補修が不可欠です。
4.経済的なデメリット
空き家は、固定資産税などの税金を支払う必要があり、特に特定空き家に指定されると、税金の負担が増大します。
この問題に対処するためには、空き家の状態を適切に管理し、必要に応じて売却や賃貸などの選択肢を検討することが重要です。
実家の売却で成功するためのポイント
1.市場相場を的確に把握して売出価格を見直す
実家を売る際に最も重要なステップの1つは、市場相場を正確に把握し、売出価格を見直すことです。
周辺の類似物件の価格を調査し、相場を考慮して適切な価格設定を行いましょう。
2.不動産会社の選定を検討する
不動産会社は売却プロセスにおいて重要な役割を果たします。
適切な不動産会社を選ぶことで、実家の物件タイプに合った専門知識を持つプロフェッショナルに仕事を任せられます。
悪徳業者にはくれぐれも注意し、信頼性のある不動産会社を選びましょう。
3.ターゲットを明確に設定する
実家の売却に際して、ターゲットを明確に設定することが重要です。
物件の状態や条件に合った買い手層を特定し、売却戦略を立てることで、成功への道が開けます。
4.オリジナルなアプローチを採用する
他の物件と差別化を図るために、オリジナルなアプローチを採用しましょう。
実家の特徴や魅力を強調し、購入者に訴求力を持たせる文章や広告を作成しましょう。
5.購入希望者への説明と対応に注意を払う
購入希望者とのコミュニケーションは重要です。
物件に関する質問や疑念に対応し、説明を丁寧に行うことで信頼を築きましょう。
また、柔軟な対応姿勢を持ち、価格交渉にも臨機応変に対応しましょう。
6.法的手続きと契約を確実に進める
売却契約においては法的手続きを確実に進めることが不可欠です。
契約書類や必要な書類の整備を怠らず、トラブルを未然に防ぎましょう。
7.実家の条件を客観的に評価して必要なリフォームを検討する
実家の状態に応じて、必要なリフォームやメンテナンスを検討しましょう。
リフォームが売却価格に寄与する場合もありますが、無駄な費用をかけずに効果的な改善を行うことも重要です。
8.特典や特例を活用する
実家の売却において、税金や特典・特例を活用することで利益を最大化できます。
譲渡所得税の特例や3000万円特別控除など、適用可能な特典をチェックしましょう。
空き家を高く売却するための戦略
1.リフォームや更地化を慎重に判断する
古い空き家を売却する際、リフォームや更地化の必要性を検討することがありますが、必ずしも高く売却できるとは限りません。
市場ニーズに合わせて慎重に判断し、不動産会社に相談しましょう。
2.更地にする場合は年始に実施する
更地にする場合、年末ではなく年始に実施することをおすすめします。
年始に建物を撤去することで、固定資産税の節税効果が得られます。計画的な行動が重要です。
3.利益を最大化する特典を利用する
売却で得た利益を最大化するために、譲渡所得税の特典を利用しましょう。
特例や控除を活用することで、税金負担を軽減できます。
4.不動産会社を選び、専門知識を活用する
空き家の売却においても、適切な不動産会社の選定が重要です。
物件に特化した専門知識を持つ不動産会社を選び、成功に導くプロフェッショナルのアドバイスを受けましょう。
まとめ
今回は、早く処分したい実家が売れない原因や放置することのリスク、売れないときに見直すべきポイントや高く売るためのコツをご紹介しました。
空き家が売れずに放置されてしまうと、建物の資産価値が低下し、さらには近隣トラブルの火種となる可能性もあります。
そうならないために、売れない場合は見直すべきポイントをきちんと見直し、早めに行動することを心がけましょう。
今回の記事が皆さまの参考になれば幸いです。