4月1日に迫った登記義務化関連
近年、空き家問題が社会問題となっています。2024年4月からは相続登記が義務化され、所有者が明確になることで空き家対策が進むことが期待されています。
相続した空き家は、住む予定がない場合は速やかに売却することをおすすめします。空き家は管理コストや固定資産税がかかり、未登記だと過料を科されることもあります。
2023年12月31日までに売却すれば、譲渡所得から最高3000万円まで控除を受けられる特例もあります。今後、人口減少の影響で不動産の売却は年々厳しくなる可能性があります。
早めに売却を検討し、リスクを回避しましょう。
相続登記義務化まであと1か月を切りました。ネット上には御紹介したように、役に立つ記事が多く見受けられるようになりました。現状でどの程度周知されているのかはよく分かりませんが、心当たりのある方は正確な情報を収集して早めに動くことをお勧めします。
災害リスク地域での住宅補助金を制限へ
国交省は、災害リスクの高い地域での新築住宅建設を抑制するため、2024年度から補助金を半減します。対象は、洪水や津波浸水想定区域、土砂災害警戒区域などで、特にリスクの高いイエローゾーンの一部となります。
目的は、災害リスクの高い地域への人口流入抑制と、安全な地域への誘導です。政府は、浸水被害防止区域の指定や、水災保険料の危険度別設定など、様々な対策を進めています。
一方、災害リスクの高い地域で人口が増えている現状もあり、今後の課題となります。
東日本大震災や阪神大震災の教訓から、被災後の復旧・復興よりも、リスクの低い地域への居住促進が重要と考えられています。
今後は、防災力を高めたまちづくりが求められます。
災害リスクの高い地域への補助金半減は、安全なまちづくりに向けた重要な一歩だと思います。しかし、一方で人口流入抑制の難しさや、被災者への支援充実など、課題も残ります。
政府は、リスクの高い地域に住む人への支援と、安全な地域への誘導を両立させる必要があるでしょう。
災害に強い社会を作るためには、地域住民の意識向上や、防災教育の充実も不可欠です。
近年の相続税に見られる変化
近年、相続税の課税対象者は増加傾向にあり、2022年には過去最高の9.6%に達しました。
相続財産の構成比は、土地から現預金へと変化しており、現在は現預金が35%で最多となっています。
相続税は、基礎控除を引いた課税遺産総額に税率をかけて計算されますが、配偶者の税額軽減や実家の土地の相続税評価額の軽減など、納税額を軽減する制度もあります。
相続税対策としては、遺言書の作成が重要であり、親世代は子らの意見を聞きながら分け方を決めるべきです。
高齢者の貯蓄増加や株価上昇により、相続税の課税対象者は今後も増加していく可能性があります。
相続人には、相続税の申告義務があり、相続財産に土地が含まれる場合は、固定資産税や草刈り費用などの負担も考慮する必要があります。
相続問題は、家族間の争いに発展する可能性があるため、事前に話し合いをしておくことが重要です。
相続税の現状と課題、対策について分かりやすく解説されています。
特に、相続財産の構成比が土地から現預金へと変化している点や、相続税対策として遺言書の作成が重要である点は、今後相続が発生する可能性のある人にとって非常に参考になると思います。
相続問題は複雑で、事前にしっかりと理解しておくことが重要です。この記事は、相続問題を考えるための第一歩として最適だと思います。
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所有者の立会無しで境界確定可能に
国土交通省は、所有者の立ち会いなしでも土地の境界を確定できる新制度を導入します。
これにより、再開発プロジェクトの迅速化が期待されます。
所有者不明の土地問題に対処し、地籍調査の遅れを解消するための措置として、所有者への通知後反応がなければ境界を確定する流れを設ける予定です。
土地境界確定手続きの簡素化は、都市部を中心に進む再開発や災害対策にとって重要です。所有者不明土地問題にも有効な手段となるでしょう。
一方で、所有者の権利侵害を防ぐため、手続きの透明性確保や、所有者への丁寧な説明が求められます。
地籍調査の効率化と、所有者の権利保護の両立が重要です。国交省の今後の取り組みを注視したいと思います。