土地の売却を考えている方の中で、「路線価や実勢価格を聞いたけれど、よくわからない」と悩んでいる方はいませんか。
土地の評価には様々な基準があるため、売却をするときにはどれを参考にしたら良いか迷いますよね。
そこで今回は、路線価と実勢価格について紹介します。
路線価とは
初めに、路線価とは道路に面する宅地1平方メートルあたりの土地の評価額を指します。
路線価の中にも算出基準で分けられる「相続税路線価」と「固定資産税路線価」の2種類があります。
単に「路線価」とだけ言われたときは「相続税路線価」だと認識して良いでしょう。
路線価は毎年、固定資産税路線価は3年毎に国税庁によって見直され、各市町村が決定します。
似ている言葉で、地価公表価格もお聞きされたことがあるでしょう。
これは路線価と並び、よく知られている土地を評価する基準で、標準価格とも呼ばれています。
毎年1月1日時点の1平方メートルあたりの価格を複数の不動産鑑定士が鑑定し、土地鑑定委員会が審査を行い決定します。
公共事業を行うときには、この価格を基準にして決めており、相続税評価や固定資産材評価の基準になっています。
実勢価格について
続いて紹介する実勢価格とは、土地を売買するときに、実際に取引が成立する価格を指します。
土地には定価がなく、時価で売買されています。
そのため、土地の特徴や売買を行う両者間での事情によって適正価格より上回ることも下回ることもあります。
例を挙げるとわかりやすいでしょう。
適正価格が3000万円の土地があったと仮定します。
売主が早く売りたい場合は実勢価格が2500万円になる可能性がある一方、周辺環境が良かったり、買主がどうしても購入したかったりする場合は実勢価格が3500万円になる可能性があります。
未来の実勢価格の評価は難しく、実際に取引が終了するまでは知れません。
ただし、過去に行われた取引の場合は、国土交通省が出している取引価格情報を参考にして確認できます。
以上のように、路線価と実勢価格にはいくつか違いがあります。
「路線価は国が決めるのに対し、実勢価格は当事者間のみで決定する」「路線価は一定期間変動しないが、実勢価格は変動がある」などが大きな違いとして挙げられるでしょう。
まとめ
今回は、路線価と実勢価格について紹介しました。
両方の言葉の意味を知ると、大きな違いがあります。
自分が何を知りたいのかを知り、マンションの売却を進めましょう。
また、より実勢価格に近い価格を知るためには当サイトを利用して調べましょう。