マンション売却の手続きをする際には、準備することがたくさんありますよね。
今回は、マンション売却の準備の流れや必要書類について解説します。
これから紹介する内容を参考にして、スムーズに手続きができるようにしましょう。
マンションの売却をする際に準備しておくこと
マンション売却の手続きをする際、スムーズに手続きを進めるためにも、あらかじめ全体の流れをイメージできるようにするのが大切です。
まずは、マンション売却のおおまかな流れについてご紹介します。
一般的に、マンションの売却にかかる期間は3カ月から6カ月程度です。
この期間には、まず事前準備をしてから物件の査定をし、販売活動を行います。
そして購入希望者が現れれば、その人と売買契約を結んで決済と引き渡しをします。
最後に確定申告までしたら、一連の流れが完了となります。
このような流れで手続きが行われるので、覚えておきましょう。
次に、手続きに必要な事前準備について紹介します。
事前に準備しておきたいことは、大きく分けて3つあります。
まず1つ目は、売却の希望条件を整理することです。
マンションの売却に向けて本格的に手続きを行う前に、売りたい条件を整理しておくことが大切です。
条件の整理をすると、その後の販売活動が円滑に進められます。
条件として設定するものは、いつまでに売却したいかや希望する売却価格などです。
これらの要素は、ご家族とよく話し合って決めるようにしましょう。
そして2つ目は、住宅ローンの残額を確認することです。
売却予定の物件に、住宅ローンの返済が残っているケースもありますよね。
もし残っている場合は、いくら残っているのかを確認しておきましょう。
住宅ローンの残額を把握しておくことで、売却価格の最低ラインを設定できます。
また、資金計画を練る際にも、重要な材料になるでしょう。
これを確認せずに計画を立ててしまうと、後々ローンが返済できなかったり生活資金に支障が出てきたりする恐れがあるので注意しましょう。
3つ目は、必要書類を準備することです。
マンションの売却をする際には、準備する書類がたくさんあります。
また、これらの書類の中には、役所でしか発行できない書類もあります。
準備に時間がかかることを見越して、早めに準備をするようにしましょう。
資金計画と買い替え計画を立てておくことが大切!
続いては、事前の準備をする際に特に注意してほしいことについて解説します。
それは、資金計画と買い替え計画についてです。
資金計画
上記でも触れましたが、マンションの売却では住宅ローンの残額が重要なポイントです。
住宅ローンを返済している途中の物件であれば、売却額によってそのローンを完済できるかが決まってきます。
また、買い替えをする予定の方であれば、引っ越し先の物件の頭金の額を考慮する必要がありますよね。
返済できる額によって、用意できる頭金の額も変わってくるでしょう。
このように、住宅ローンの残額を把握することで、購入できる物件の価格も変化します。
資金計画を入念に行うことは、失敗しないためにとても重要です。
買い替え計画
マンションの売却を検討している方の中には、買い替えを行う方も多くいらっしゃるでしょう。
買い替えとは、現在お住まいの物件を売却して、それと同時に新しく入居する物件を購入することです。
買い替えは、売却と購入を同時並行で行う必要があるため、段取りが非常に重要になってきます。
そのため、計画をしっかりと立てるようにしましょう。
買い替えでは、売却を先にする「売り先行」と、購入を先にする「買い先行」があります。
買い先行の特徴は、マンションに荷物などがない状態で手続きが行えるので、売却しやすいことです。
その一方で、2つ分の物件のローンの返済が発生する期間ができてしまうため、経済的な負担が大きくなる傾向にあります。
経済的負担を考慮すると、売り先行を選択する人が多いです。
売り先行の場合は、売却予定のマンションに住みながら売却活動をします。
そのため、住んでいる家に内覧希望者を招く形になります。
2つの方法でメリットとデメリットが異なるので、それぞれを見比べながら決めましょう。
買い替え計画では、売り先行か買い先行かを決めることがポイントです。
必要書類について把握しましょう
ここからは、マンションを売却する時に必要となる書類についてご紹介します。
まずは、売主本人を確認するための書類です。
身分証明書や実印、印鑑証明書や住民票などを用意しましょう。
売却予定の物件が、親子間や兄弟間で共有名義となっている場合は、その名義人全ての身分を証明するものが必要です。
住民票や印鑑証明書には、3カ月の有効期限があることも注意してください。
次に、登記済権利書または登記識別情報です。
これは、登記名義人が物件の所有者であることを証明する書類です。
手続きを行う上で非常に重要な書類なので、忘れずに準備しておきましょう。
他にも、固定資産税納税通知書や固定資産税評価証明書も大切です。
これらは、固定資産税を納税しているかを確認するための書類です。
もし手元に見つからない場合は、市区町村の窓口に行って発行してもらいましょう。
マンションの管理規約や使用細則も忘れずに準備してください。
マンションを使用する上でのルールなどが記載されているこれらの書類もまた、マンションの売却に必要な書類です。
このように、マンションを売却する際には、たくさんの書類を準備する必要があります。
スムーズに手続きを進めるためにも、できるだけ早めに準備するようにしましょう。
新生活に向けての準備をご紹介!
最後に、新生活に向けての準備についてご紹介します。
新生活をスムーズに始めるためにも、これから紹介する内容を参考にしてください。
まずは、引っ越しをする1カ月以上前にしておく必要があることについて紹介します。
引っ越す1カ月以上前には、駐車場の解約手続きをしておきましょう。
借りている駐車場は、契約書に基づいて解約事前通知期間に関する決まりがあります。
1カ月から2カ月前には、事前に解約する旨を伝えておくことをおすすめします。
また、新聞配達の手続きも1カ月以上前にしておくと良いです。
解約をする場合は、1カ月以上前に連絡をする必要があるので注意が必要です。
次に、引っ越しをする2週間ほど前にしておく必要があることです。
2週間くらい前には、インターネットの移転手続きをしましょう。
異なるプロバイダーを契約する場合は、停止の手続きをしてください。
新しくする場合には、新居に新しく引き込み工事が必要な場合もあるので、工事日程の調整が必要です。
インターネットが使えなければ、非常に困ると思うので、しっかりと確認しておいてください。
また、固定電話回線の移転・解約の手続きもしておきましょう。
会社によっては、インターネット上で手続きができるので、忘れずに行いましょう。
まとめ
今回は、マンション売却の準備の流れや必要書類について解説しました。
マンションの売却を検討している方は、この記事で紹介した内容を参考にしてスムーズに手続きを進められるようにしましょう。