「土地の売却を検討しているが、費用の仕訳の方法がよくわからない。」
このようにお悩みになる方は多いですよね。
そこで今回は、仕訳がどのようなものなのか、また土地だけを売却した時の費用の仕訳について説明します。
仕訳は確定申告の際に必要な知識であるため、しっかりと理解しておきましょう。
仕訳とは何か
「仕訳」とは、簡潔に言うと取引の記録を帳簿に書くことです。
しかし、実際にはもう少し複雑な作業であるため、詳しく確認していきましょう。
実際に仕訳を行う際には、取引を「借方」と「貸方」の2つの側面に分けて、それぞれについて「勘定科目」と費用を記入します。
借方と貸方の分け方は難しいですが、どちらか一方について規則を覚えて、残りがもう一方と考えるとわかりやすいのでおすすめです。
また記入する際には、借方が左で貸方は右に記入するため、この順番で覚えておくのが良いでしょう。
借方と貸方に分ける規則は、「勘定科目」の大まかな分類である「資産」、「負債」、「純資産」、「収益」、「費用」を基準にして考えます。
資産と費用に関しては、増えれば借方で、減れば貸方です。
これに対して負債と純資産、収益に関しては、減れば借方で、増えれば貸方です。
資産と負債、純資産は複雑なので、それぞれの分類について確認しましょう。
まず資産には現金や預金に加えて、株式や不動産も含まれます。
土地は不動産に含まれるので、資産の項目は重要と言えるでしょう。
負債には、銀行からの借入や請求の未払い分が含まれます。
さらに純資産は資本金や元入金のことで、資産から負債を引いたものです。
土地だけを売却した時の仕訳について
土地の売却の仕訳では、「簿価」と「固定資産売却損益勘定」が重要です。
まず簿価は市場や景気に関わらず一定の不動産の価値のことです。
この簿価よりも高く売れるか低く売れるかで、仕訳の仕方が異なるので気をつけましょう。
また固定資産売却損益勘定は、自動車や土地や建物を売買する際に用いる勘定科目のことです。
個人で土地の売却をする場合には事業利益にならないため、この固定資産売却損益勘定を用います。
収益が発生するかしないかで書き方が少し異なるため、こちらも気をつけましょう。
具体的には、土地が簿価より高く売れると収益が発生するため、貸方の欄に固定資産売却益という勘定科目で記入します。
反対に、土地が簿価より安く売れた場合は収益がマイナスであるため、借方の欄に固定資産売却損という勘定科目で記入します。
まとめ
今回は仕訳についての知識と、土地だけでの売却時の仕訳について説明しました。
少し複雑ではありますが確定申告の際に必要であるため、しっかりと確認しておきましょう。