「家を売ろうと考えているがどのタイミングで売れば良いのか分からない」
このようなお悩みをお持ちの方は大勢いらっしゃいます。
家を売るのであれば、なるべく高く売れるタイミングで売りたいとお考えになるのは当然です。
そこで今回は、家を売るのに最適なタイミングについて解説します。
ぜひお役立てください。
家を売る主なタイミング
家を売るために考えておきたい主なタイミングとして、「相場」と「築年数」が挙げられます。
そこで、ここではそれぞれについてご紹介します。
相場で考える売却タイミング
まず、よく確認しておきたいのは不動産価格の全体的な動向です。
相場を確認する際によく参考にされるのは「不動産価格指数」です。
この指数は、国土交通省が発表しているもので、不動産の取引価格情報がもとになっています。
この情報は不動産全体の価格の動向を把握するために役立ちますので、ぜひ確認してみてくださいね。
次に不動産の相場についてです。
不動産の相場から家を売るかどうかを考える際の、基本的な考え方として以下が挙げられます。
・相場が変動しないならいつ売却しても良い
・相場が右肩下がりを続けているなら早く売ったほうが良い
・相場が右肩上がりを続けているならもう少し様子見をした方が良い
右肩下がりが続いている場合、再び土地の価格が上がることはあまり見込めません。
つまり、どんどん値下がりする前に売却してしまった方が、高く売れるケースが多いです。
一方で、右肩上がりが続いている場合は今後も価格の上昇が期待できます。
そのような不動産を持っている場合は、すぐに売却するのではなくもっと高い値がついた際に売ったほうが得することが多いと言えます。
しかし、ここで注意したいのは、不動産の価格は必ずしも単純に値上がりしたり値下がりしたりしないということです。
値下がりを続けていた不動産価格がある日を境に右肩上がりになったり、反対に値上がりを続けていた不動産が右肩下がりになったりすることはあります。
そのため、今後の価格変動を想像しながら売却することを心がけるようにしましょう。
そして、先ほどご紹介した「不動産価格指数」は、あくまで全国の基準となる価格であり、細かな不動産の価格はそこから読み取れません。
不動産の現在の価格を知りたいとお考えになった際は、ぜひ当社のような不動産会社にご連絡ください。
細かな情報提供をさせていただきます。
築年数で考える売却タイミング
住宅の場合は築年数によっても売却価格が変わってきます。
基本的に築年数が経過していけばいくほど、査定額は下落していく傾向があり、築15年までは急速に下がっていきます。
その後、下がり幅が小さくなっていきますが、それでも徐々に価格は下がっていきます。
これらを考慮すると、高く売るためには築15年までの住宅はなるべく早く売ったほうが得と言えます。
マンションであってもこの傾向は基本的には同じです。
一方で築年数が15年を大幅に過ぎている建物は、下落率はほぼ横ばいになります。
そのため、このような住宅の場合は慌てて売却を検討する必要はないと言えるでしょう。
以上が相場と築年数から考えるタイミングになります。
その他のタイミングについて
先ほどは家を売るために考えておきたいタイミングについてご紹介しました。
ここからはその他の考えるべきタイミングについてご紹介します。
まず、挙げられるのはローン金利で考えるタイミングです。
一般的に低金利の時期のほうが、高金利の時期よりも売り時だと考えられます。
金利は買い手が住宅ローンを組む際に影響し、金利が低ければ低いほどローンは組みやすくなります。
このことを考えるならば、買い手が見つかりやすい低金利時は売却しやすいと言えるでしょう。
このタイミングで考えるならば、近年は比較的低金利が続いているため、不動産は売却しやすい時期と言えます。
次に挙げられるのは税金の優遇で考えるタイミングです。
売却をする際であっても費用はどうしてもかかってしまうものですよね。
そのため、不動産を売却価格だけではなく、出費を抑えることもしっかりと考える必要があります。
そして、3,000万円特別控除や譲渡所得税の優遇などを活用することで、税金による出費を抑えられる可能性があります。
3,000万円特別控除はマイホームの売却で生じた譲渡所得から、3,000万円差し引くことが可能になる特例のことを指します。
また、譲渡所得の優遇は購入時から5年を経過することで受けられます。
それぞれ細かな条件がありますので、売却される際は事前に把握しておくことをおすすめします。
最後に、個人的な事情から考える売却タイミングが挙げられます。
ここまでさまざまなタイミングをご紹介してきましたが、人によってはどうしても売却しなければならないタイミングもありますよね。
例えば、子育てのために、より良い場所に住むためといったことが挙げられます。
子育てであれば、子どもが生まれたため広い家に住み替えたい、子どものために学校に近い場所に住みたいといった理由から、売却を検討される方が多くいらっしゃいます。
また、家が住みにくかったり立地が悪かったりする場合は、より良い場所に住みたいとの考えから家を早く売却して住み替えを考える方もいらっしゃいます。
これらのような個人的な事情がある場合は、ここまでご紹介した売却タイミングにとらわれず、売却を検討することをおすすめします。
以上がその他に検討すべきタイミングです。
一般的に不動産の取引が多い時期
ここまで、売却のタイミングについてご紹介しました。
ここからは、不動産の取引が多い時期について解説します。
一般的に、不動産を売却される方が多い時期は2月から3月と、9月から11月となっています。
この春先と秋ごろのタイミングは、転勤や転校などで新生活を迎えるタイミングであるため不動産の購入希望者が増加する傾向にあります。
しかし、それ以外の時期であると買い手が見つからないのかと言うと、決してそんなことはありません。
そのため、この取引の活発になる時期はあまり考えず、先ほどご紹介したようなタイミングから売却を検討されることをおすすめします。
以上が不動産の取引が多くなる時期についての解説になります。
不動産を売る際の注意点
ここまで、家を売るのに最適なタイミングについて解説してきました。
ただ、不動産を売る際の注意点をご紹介します。
1つ目は手元に残るお金を意識することです。
不動産を相場の価格より高く売るのは非常に難しく、利益を得るためには工夫をしなければなりません。
その際に意識したいのが、手元にお金を残すことです。
先ほどご紹介した、税率を意識したタイミングに売却するだけでなく、余計なリフォームをしない、広告をむやみに打たないといったことが挙げられます。
リフォームは多額の費用がかかりますが、その分を売却額に上乗せして売り出すと買い手が見つかりにくくなってしまいます。
「中古住宅を安く購入して、自分好みにリフォームをしたい」とお考えの方も増えているため大規模なリフォームはせず、そのまま売り出すことをおすすめします。
また、広告を出しすぎても、費用に対してあまり効果が出ない可能性があります。
なるべく広告を出さずに済むように戦略を立てていきましょう。
以上が不動産を売る際の注意点になります。
まとめ
今回は、家を売るのに最適なタイミングについて解説しました。
高く家を売るためにはタイミングを見極める必要があります。
本記事が家の売却を検討されている方の参考になれば幸いです。
そして、当社では家の売却に関するご相談を受け付けておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。