今回は、2024年9月に発表された広島県広島市安佐南区の基準地価(2024年7月時点)について、ランキングや上昇率・下落率を詳細に検証しつつ、動向を分かりやすく解説します。また、周辺エリアの動向やその背景についても補足し、不動産市場を分析します。
【価格ランキングトップ5】~最も高額な地点は?~
広島市安佐南区内で、2024年基準地価が高いエリアトップ5は以下の通りです。前年との比較を含め、どのエリアも価格が上昇しています。
第1位 中筋1丁目664番1 275,000円/㎡(90万円/坪) +5.36%
第2位 西原5丁目384番5外 273,000円/㎡(90万円/坪) +5.81%
第3位 古市2丁目1455番8 185,000円/㎡(61万円/坪) +3.93%
第4位 祇園7丁目204番6外 168,000円/㎡(55万円/坪) +2.43%
第5位 長束西1丁目1938番 149,000円/㎡(49万円/坪) +2.05%
これらのエリアは商業地や交通利便性が高いエリアであり、特に中筋1丁目と西原5丁目は基準地価が上昇しつつも価格の高さで安佐南区をリードしています。
【上昇率トップ5】~どのエリアが勢いを見せたか?~
次に、2024年の基準地価で上昇率が最も高かったエリアトップ5を見てみましょう。
第1位 高取北1丁目1番7 137,000円/㎡(45万円/坪) +6.20%
第2位 西原5丁目384番5外 273,000円/㎡(90万円/坪) +5.81%
第3位 中筋1丁目664番1 275,000円/㎡(90万円/坪) +5.36%
第4位 伴南1丁目8001番59 104,000円/㎡(23万円/坪) +5.05%
第5位 古市2丁目1455番8 185,000円/㎡(61万円/坪) +3.93%
注目すべきは4位の伴南1丁目8001番59で、前年15位から一気にランクインしました。価格そのものはまだ低めですが、エリアの発展が期待される地域といえます。
【下落率】~下落地点はたった1か所~
一方、今回の基準地価で下落した地点は以下の1か所のみです。
第1位 沼田町大字吉山字中河原2846番1 13,700円/㎡(4万円/坪) -0.72% 0-13
この地点は2年連続で唯一の下落地点ですが、下落幅はごくわずか。地価変動の少ない地域であることが特徴的です。
【エリア分析】~基準地価動向の背景~
広島市安佐南区は、安佐エリアの中でも特に交通アクセスや住環境の利便性が高い地域です。以下のような要因が、基準地価の上昇に寄与しています。
1. 交通利便性の向上
広島高速交通アストラムラインがエリアを横断し、中筋駅や西原駅周辺は利便性が高く、住む場所として人気が上昇中です。
2. 商業施設やインフラの整備
祇園エリアや西原エリアでは商業施設の開発が進み、生活利便性が高まっています。これが地価上昇の大きな要因となっています。
3. 周辺エリアとの価格差
広島市中心部に近いエリアに比べ、安佐南区は比較的手頃な価格でありながら交通アクセスが良いことから、移住希望者が増えています。これにより、地価の上昇が続いていると考えられます。
4. 新興エリアの注目
今回ランクインした伴南1丁目のように、新興住宅地として開発が進んでいるエリアでは、価格上昇率が特に高い傾向が見られます。
【まとめ】~地価上昇エリアに注目~
2024年の広島市安佐南区基準地価ランキングでは、中筋や西原など交通利便性の高いエリアが価格面でも上昇率でもトップを維持する一方、新興エリアの伴南1丁目が台頭している点が注目されます。これらのデータは、不動産売却や購入の際に重要な判断材料となります。
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